神戸大学 環境報告書 2024
42/45

実験廃液処理に関する講義「環境分析化学」の講義実施した依頼講義一覧2023年度講義の概要講義時間受講人数90分約35名20分約40名20分約100名90分約35名20分約20名30分約35名90分約25名20分約50名90分約45名90分約45名20分約60名90分約30名20分約55名実施日 4/10(月) 4/11(火) 4/11(火)工学部化学科 4/12(水)理学部化学科 4/13(木) 4/28(金)理学部生物学科 5/19(金) 医学研究科修士課程10/ 3(火)10/ 3(火)農学部 応用生命化学科10/ 3(火)農学部 応用機能生物科 10/ 4(水)10/ 5(木)農学部応用植物10/ 5(木)回実施日17/24(月)環境汚染と公害の歴史と原因27/26(水)37/31(月)48/ 2(水)開講部局海事科学部海洋安全システム科学大学教育推進機構(農学部)大学教育推進機構(農学部)大学教育推進機構(理学部)大学教育推進機構(工学部) 大学教育推進機構(工学部)講義時間近年の地球環境問題1-酸性雨、PM2.5、マイクロプラスチックー近年の地球環境問題2-地球温暖化問題とエネルギーの課題-近年の地球環境問題3-地球温暖化問題に対する取り組み- また、大気、水質、エネルギー問題の解決に関する近年の取り組 環境保全推進センターでは、実験廃液処理に関する依頼講義を例年開講しています。各部局からの依頼に応じ、教職員や学生を対象として、環境に配慮した実験および学内・学内周辺の環境保全への理解と、それらの実現を目的としています。他部局へ環境保全推進センターの教員が講義することで、教育効果を高めています。2023年度は合計13回、総数約575名の学生に対して講義を行いました。講義内容は概ね以下の通りです。・ 神戸大学における実験排水管理(排水系統や排水に関する法令とその遵守)・ pH モニタリングシステムや中和曝気槽の仕組みとその設置 経緯など・ 神戸市における下水道への化学物質の排除基準・ 神戸大学における実験廃液の処理方法・ 神戸大学の実験廃液の回収分類・ 環境管理ガイドブックに基づく環境保全の意義・ 特定施設(実験系流し台、ドラフトチャンバー内の排水口)の届出について・ 他大学を含めた事故事例など 「環境分析化学」は工学部からの依頼により、工学部応用化学科の3年生を対象とする選択必修科目として、オムニバス形式にて開講しています。環境分析化学に関する知識の習得に熱意のある学生が受講しており、出席率は高くなっています。 本講義は、環境問題の歴史と現状、それらの原因について学び、理解を深めることを目的としています。我が国の環境問題の原点の一つである熊本水俣病や新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくをはじめとする幾多の公害病から、地球温暖化問題やマイクロプラスチック問題などの近年のグローバル型環境問題に至るまで、さらには高分子製品のリサイクルや環境適用型新技術であるグリーンケミストリーまで、化学という学問領域から環境問題を理解する講義となっています。みや最新の技術のほか、さまざまな分析手法について原理とともに紹介し、応用化学科の学生として、将来どのように環境保全に貢献できるかを考える機会となる講義を行っています。環境保全推進センターの活動環境に関する講義

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る