2014年2月 神戸大学医学部附属病院長2018年2月 神戸大学学長補佐2019年4月 神戸大学大学院医学研究科長、医学部長2021年4月 神戸大学長 神戸大学大学院理学研究科 化学専攻 教授専門分野:半導体、磁性体、超伝導体およびその複合体の合藤澤 正人 学長2005年4月 神戸大学大学院医学系研究科教授内野 隆司 センター長所 属:神戸大学環境保全推進センター センター長(2024年度)成と物性研究神戸大学は、自然に恵まれた六甲の山並みと光り輝く瀬戸内の海に囲まれ、異国情緒溢れる港町神戸に位置し、1902年に創立した歴史と伝統のある、素晴らしい総合研究大学です。開学以来、「学理と実際の調和」という理念を掲げ、「真摯・自由・協同」の精神のもと、普遍的価値を有する「知」を創造するとともに、人間性豊かな指導的人材を養成することを、使命としてきました。政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュ-トラル(以降CNと略す)を目指すことを宣言しました。現在、国を挙げてCN実現に向けた取組をスタ-トさせていますが、本学においても2022年10月に「カーボンニュ-トラル推進本部」を設立し、教育・研究・施設など全学を挙げて取り組む計画を進めています。また、SDGs推進室では、CN推進プロジェクトを2022年4月に設置しました。本プロジェクトでは、全学におけるCN関連の研究を取りまとめ、CN関連技術の知的アセットを創出し、価値化する仕組みを構築していきます。さらに、神戸大学は「カーボン・ニュートラルに貢献する大学等コアリション」(以降CNコアリションと略す)に参加しています。CNコアリションは文部科学省、経済産業省および環境省による先導のもと、カー最近の新聞でチャットGPTなどの生成AIに関する記事を見ない日はありません。利点もある一方で、著作権問題、機密情報の漏えい、ディープフェイクなどの問題が懸念されています。また、最近では、生成AIのデータシステム構築の過程で発生する、半導体の莫大なエネルギー消費についても報道されています。技術革新に伴い、想定以上に電力消費が進み、脱炭素化を進める政府のエネルギー戦略に影響を与える可能性もあるとの指摘もあります。ここでは、生成AIの是非について議論するつもりはありません。しかし、民族紛争や環境問題など、現在人類が抱える複雑な問題の解決には生成AIは無力であり、依然として、人間の絶え間ない思考と未来へのボン・ニュートラルに向けた積極的な取組を行っている、または取組の強化を検討する大学等による情報共有や発信等の場として令和3年7月29日に発足しました。CNコアリションに設けられた5つのワーキンググループ(WG)のうち、地域ゼロカーボンWGとイノベーションWGに参画しており、令和5年9月7日に開催されたCNコアリション総会において、早稲田大学・福井大学とともにイノベーションWGの新たな幹事機関となりました。社会における大学等の機能と存在感を一層高めるとともに、カーボン・ニュートラル達成に向けた取組を大学等から地域、国、世界へと、次々と展開させること、また、関係する大学等の総意としての発信を通じて社会の在り方等により良い変化をもたらすことに貢献していきます。神戸大学は、知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点を目指しています。構成員それぞれが大学改革を意識し、一丸になって共創と協働を進め、立ち止まることなく変革し続けるという精神が、大学の発展には大切です。基礎・応用科学研究における様々な新しい成長基盤を大学の潜在的な力を結集して創出し、持続可能で地域に根ざし、世界に誇れる研究大学として発展して参りたいと思います。引き続き、みなさまのご支援、ご協力をよろしくお願い致します。ます。このような時代であるからこそ、大学の学問の府としての役割は、今後ますます重要になってくるでしょう。ただ、大学での教育・研究活動も環境問題とは無縁ではなくなりました。現在、大学の教職員は、研究活動の推進と省エネルギーの達成という、これまでの枠組みでは二律背反となる課題をどう克服するかについての解答を迫られています。本報告書は、その問題解決のために本学が行っている取り組みをまとめたものです。環境保全推進センターも、その解決に向けて、微力ながら、日々努力を続けております。取り組みの不十分な点も多々あることと思います。本報告書をご高覧の上、ご指導、ご鞭撻いただけましたら幸いに存思考と想像力の先にあるもの学長メッセージ環境保全推進センター センター長メッセージ
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